リブーターに監視機能が豊富な理由。種類と使い分け方を紹介|開発部レポート2

こんにちは。リブーター”ヲタク”の開発アシスタントです。
このコラムでは「お客様にリブーターを使いこなしていただきたい」という個人的な願いを込めて、
リブーターの各種機能に込められた開発者の意図をご紹介します。
今回は2回目。
「監視機能にたくさんの種類があるのはなぜ?」という疑問がけっこう多いので、
監視機能をまとめてみました。
死活監視とは
監視装置の導入を検討しているなら、「死活監視」という言葉は聞いたことがあるはずです。死活監視はどんな役割を持つのでしょうか?
死活監視の役割は「フリーズ対策」
死活監視は名前の通り、PCやルータなどの機器やシステムが正しく動いているかどうかを外から監視する機能です。ITインフラの健全性が重要視されるいま、死活監視の必要性も高まってきています。
死活監視の主な目的は「フリーズ対策」です。PCやルータ・サーバなどのデバイスを監視し、フリーズを検知したときに特定の動作を行います。
関連コラム:死活監視とは|死活監視によるフリーズ対策を分かりやすく解説
機能ごとの使い分けが必要
- 一口に死活監視といっても、明京のリブーターには次のようにいくつもの種類が備わっています。
-
- アクティブ系
- PING監視、メールサーバ監視
-
- パッシブ系
- ハートビート監視
アクティブ系は監視する側が積極的に動いて状態を確認します。パッシブ系は逆で、監視される側(PC/STB、サーバなど)から発するアクションを監視するタイプです。
それぞれの監視機能には長所と短所があるため、監視対象や用途に合わせた使い分けがとても重要になってきます。今回のコラムでは、各種種類の監視機能が持つ特徴と、何に使えるのかをご紹介します。
死活監視の種類と使い分け方
監視装置の導入を考え始めたばかりなら、「PING監視」「メールサーバ監視」などと聞いてもピンとこないかもしれません。どんなケースでどの機能が役立つのか見てみましょう。では、上記3つをそれぞれご紹介します。
ルータやスイッチングハブの監視に「PING監視」
- 「PING監視」は、リブーターが監視対象にPING(パケットを送信して応答を待つこと)を実行し、フリーズしていないかを確認するアクティブ系の監視です。PING監視には、次のような長所と短所があります。
- 長所:PINGに対応している機器であれば、ソフトをインストールする必要がない
- 短所:PINGを正常に返答してしまう「OS・アプリケーションレベルのフリーズ」を検出できない
IT機器はほぼ全てがPINGに対応しているので、たいていのIT機器を監視できます。保守の手間を考えれば、監視対象の機器にソフトをインストールしなくてよいのも大きなメリットといえるはず。
特にルータやスイッチングハブなどにはソフトをインストールできないので、PING監視で監視するのが最適だと思います。
お客様の中には「PCの特定のアプリケーションがフリーズしたときにPCを再起動させたい」方もいらっしゃいます。ただ、PC自体がフリーズしていなければPINGは正常に行われてしまい、フリーズを検知できません。
アプリケーションレベルのフリーズを検知したい場合、PING監視が向かないといえます。
★ ルータの監視では「外部サーバ」を監視先にするのが確実
基本的には一定時間たってもルータからPING監視への応答がなければ、フリーズしていると判断できます。
ただ面倒なことに、「ルータがフリーズしたためにインターネットにつながらなくなっているのに、ルータがPINGには応答する」というケースが実際に生じてしまうんです!
ルータにはネットワークアダプタが外部用(インターネット用)と内部用(LAN)に2種類備わっていて、このうち外部用のネットワークアダプタだけがフリーズしてしまうためだと思われます。
そうすると、LAN内部に設置しているリブーターからルータに直接PINGを行っても、内部用のネットワークアダプタが応答してしまいます。結果として、インターネット用ネットワークアダプタがフリーズしていても検知できないというわけです。
そんなケースにも対応するには、ルータを監視したい場合は「外部サーバ」をPING監視先にするのがオススメ。単純にPINGが成功すればインターネットにつながっている、失敗すればインターネット不通(=ルータがフリーズしている可能性が高い)と判断できます。
PING監視を補助する「メールサーバ監視」
ルータの監視をしたいというお客様には、監視先として基本的に外部サーバをオススメしています。その中で「外部サーバって何を選べばいいのですか?」という声もいただきました。
弊社から「〇〇.comにしてください」「△△.co.jpもオススメです」と特定の外部サーバを案内するわけにもいきません。でも、初めて死活監視を利用される方が比較的容易に外部サーバを監視先に設定できるようにもしたいと考えました。
そこで用意したのが「メールサーバ監視」の機能です!メールサーバ監視機能は、メールを受信できるか定期的に確認することでインターネットの接続状態を監視します。
この機能をPING監視と併用すれば、PING監視先に外部サーバを指定しなくてもルータの死活監視を行えるのです(我が家でも活躍中)。
ただし、PINGの監視先として最もオススメなのは、やはり外部サーバです。(しかも、外部サーバを複数箇所設定するとなお良し!)メールサーバ監視は、監視先として外部サーバを指定するのが難しいときの「補助的機能」だと思ってくださいね。
PC・サーバ・ STBの監視に「ハートビート監視」
「ハートビート監視」とは、一般的に「ウォッチドッグタイマー (WDT)」と呼ばれる仕組みを利用した監視です。リブーターは監視対象が定期送信するハートビートパケット(監視対象が出す一定期間ごとの短いデータ)を常時受信し、フリーズしていないかを確認します。
- ハートビート監視の長所と短所を見てみましょう。
- 長所:OS・アプリケーションレベルでのフリーズを検知できる
- 短所:監視対象にハートビートを送出する仕組み (ソフト・アプリケーション)が必要になる
PING監視のメリット・デメリットとは真逆だと分かります。ハートビート監視を使用するには、監視対象に「ハートビートパケット送出ソフト」をインストールしなければなりません。
ソフトをインストールすれば、PING応答してしまうようなフリーズも検知が可能です。OSがフリーズするとハートビートパケットを送出できなくなるので、リブーターがフリーズを検知できるようになります。
ハートビートパケット送出ソフトは、明京ホームページにてオリジナルソフトを無償提供しています。(対応するUDPパケットを送出できる仕組みをご自分で作ることも可能です。)
なお、ハートビートパケット送出ソフトを導入できないルータやスイッチングハブなどは、ハートビート監視機能を使えません。
ネットワークの電源制御関連ダウンロード一覧アーカイブ|明京電機
★ 購入特典としてより高性能なソフトも無償提供中
明京のホームページで無償提供中のハートビートパケット送出ソフトは、単にハートビートパケット送出し続けるだけのものです。しかし、サイネージリブーターを購入してくださった方には「CPU監視機能付き」のハートビートパケット送出ソフトを無償提供しています!
「STB(PC)の特定アプリケーションがフリーズしたときにもPCを再起動させたい」というご要望に応じて、CPU監視機能が特定のアプリケーションを監視し、アプリケーションごとのフリーズを検知できるようになりました(CPU監視機能付きハートビート送出ソフト限定)。
さらに「STB(PC)の特定アプリケーションがフリーズした場合は、PCをシャットダウンさせてから再起動させたい(=強制再起動させたくない)」というご要望にも応え、シャットダウンリブート機能も搭載(サイネージリブーター限定)しました。
まとめ
リブーターの死活監視には、「PING監視」「メールサーバ監視」「ハートビート監視」の3種類があります。それぞれにメリットやデメリットが違うため、特徴をよく知っておくと活用しやすいはずです。
ハートビート監視にはソフトのインストールする手間がありますが、アプリケーションレベルでのフリーズにも気づけるのは心強いもの。監視対象や用途によって、死活監視を使い分けましょう。
サイネージリブーターの無償貸出も受け付けていますので、気になる方はぜひお問い合わせください!