ルーターを再起動する頻度は?テレワーク時の対応と役立つツールも

サイネージのフリーズ イメージ画像

ルーターのトラブルは小さなストレスが積み重なる原因になります。

ネットワーク環境を整えるために、推奨されている再起動の頻度はあるのでしょうか?

不調が出たときの対応や再起動の頻度、ルーター再起動に関する課題を解決する方法をまとめて紹介します。

ルーターの不調を感じたときの対応

PCがインターネットにつながるまでのルートは、プロバイダ・回線終端装置(モデム・ONU)、ルーター・ハブです。

PC自体に問題がなくても、中継地点であるルーターにトラブルがあればインターネットにうまくつながりません。迅速に対応できるよう、まずはルーターに不調を感じたときの対応について、基本的な考え方を押さえておきましょう。

ルーターの再起動が基本

インターネットにつながらない原因がルーターにあるとき、基本的な対処法となるのがルーターの再起動です。

ルーター自体が故障してしまっているのでなければ、再起動で改善するケースが多いでしょう。電源を入れ直すと、長く電源がONになっていたために起きている問題が解消する可能性があります。

● ルーターが熱を持っている

● 不要なアクセスログがたまっている

同時接続台数が多くチャネルの重複によって電波障害が出てしまうのも、再起動で解消し得るトラブルです。この電波障害は、ルーターを再起動するとチャネルが修正されて直る可能性があります。

 

原因の切り分けも大切

PCやスマホがインターネットにつながらないときは、本当にルーターが原因なのかどうかの判断が大切です。ルーターに問題があると思っていても、実はプロバイダの障害だったりONUの問題だったりする可能性も考えられます。

まずルーターやONU・ハブのランプがいつも通り点灯しているかチェックしましょう。ONUやハブ・PCの設定に問題がなければ、ルーターが原因の可能性が高いと判断できます。

オフィスであれば社内全て・特定の部署だけなど、障害が起こっている範囲の確認も必要です。特定の部署のみに起こっている場合は、ルーターではなくハブにトラブルがあるかもしれません。

ルーターを再起動する頻度は?

オフィスのネットワーク機器を管理するに当たって、ルーターをこまめに再起動した方がよいか悩んでいる人もいるはずです。再起動の頻度に関する考え方や注意点を知って、今後どのように管理していくかを判断しましょう。

不調が出たタイミングでよい

ルーターに推奨されている再起動の頻度は、特にありません。トラブルが起こる頻度はルーターの機種や性能・使用年数など複数の要素で変わるため、一概に「○○カ月に1回」とはいえないためです。

基本的には調子が悪い・フリーズしてつながらないといったトラブルが起こったときだけ、再起動するという考え方で問題はないでしょう。

頻度を決めて不調を予防する手も

もし「またルーターに不調が出るのではないか」と心配な場合は、半年・3カ月・1カ月というように、ルーターを再起動するタイミングを決めておくのも1つの手です。

ルーターを再起動する頻度が高くても、悪いことはありません。定期的な再起動によって、不調が起こる原因(過剰なアクセスログの蓄積や帯熱、チャネル重複による電波障害)をあらかじめ取り除くという考え方もできます。

インターネットの利用シーンや重要度も考慮して、都度対応するか頻度を定めておくかを決めるとよいでしょう。

 

再起動の手間や時間に注意

ルーターは基本的に、トラブルが起こったときに都度再起動すれば多くのケースで直ります。とはいえ業務で利用しているなら、再起動にかかる時間や手間には注意が必要です。

電源を抜いて再起動した場合、長くて10分ほど放置する時間がかかってしまいます。ルーターがアップデート中なら、終わるまで待つ時間も見なければなりません。多忙なときにトラブルが起こって再起動するとなると、面倒だったり時間がもったいないと感じたりするでしょう。

オフィスやテレワーク場所で使うルーターの管理には、再起動を自動化できる仕組みづくりも視野に入れる必要が出てきます。

ルーターを再起動する方法

ルーターを再起動したいときに方法を調べようとしても、そもそもインターネットにつながっておらず苦戦する可能性があります。あらかじめ大まかな手順を頭に入れておきましょう。手動でルーターを再起動する方法を2つ紹介します。

電源ボタン や電源ケーブルで再起動する

ルーターは電源を落として入れ直せば、再起動できます。電源ボタンがあるルーターなら、ボタンを押して電源を切ってから再び押して入れ直しましょう。

電源ボタンがないルーターも、電源ケーブルを抜いて再び挿すと再起動できます。ケーブルを抜き挿しするときは、設置環境によって手順が変わることに注意が必要です。

● 壁に設置されたLANポートに直接挿している:ルーターの電源ケーブルを抜いて挿し直す

● ONU(回線終端装置)を経由している:ルーター・ONUの順に電源ケーブルを抜き、ONUの電源ケーブルを挿してONUが起動したらルーターの電源ケーブルも挿し直す

電源ボタンやケーブルで再起動するときは、電源を落とす動作(ボタンなら1回押す、ケーブルなら抜く)をした後、30秒ほど待ちましょう。できれば数分〜10分ほど放置するのが理想です。

設定ツールを利用する

一部のルーターには、PCやスマホから設定ツールを利用して再起動できる「再起動ボタン」が付いています。再起動したいルーターが設定ツールを利用できるものか、調べてみましょう。

代表的な設定ツールの利用手順として、ブラウザに定められた数字を入力した後、出てくるログイン画面に特定の文字列を入力する方法があります。 ルーターの取扱説明書やメーカーの公式ホームページで、事前にやり方を確認しておくとスムーズです。

 

リセットと再起動の違いに注意

ルーターを再起動するに当たって注意したいのが、「リセット」との違いです。再起動は文字通り「起動し直す」だけの動作ですが、リセットは既存の設定を全て初期状態に戻すことです。

再起動ボタンとリセットボタンを間違えてしまうと、各種の設定を最初からやり直す必要が出てきます。特に仕事で使う場合は初期設定のままだと不具合が出るケースも多く、設定し直すのが面倒です。

ただ、再起動してもルーターの不調が直らないときに、最後の手段としてリセットする方法はあります。基本的には再起動、どうしてもトラブルが解消しないときはリセットも1つの手と覚えておきましょう。

テレワーク時のルーター再起動はどうする?

企業の総務部門をはじめとした管理者を悩ませるのが、テレワーク時のルータートラブルです。オフィスで起こる問題と違って、管理する側が手動で再起動するのも簡単ではありません。管理者がルーターの近くにいないときに考えられる再起動の手段を、2つ見てみましょう。

社員に各自で対応してもらう

在宅勤務に代表されるテレワークで各社員が別に仕事をしていると、社員のルーターに不調が起こっても総務が対応するのは困難です。

社員がネットワーク機器の扱いに慣れているなら、テレワーク中に不調があったら再起動してほしいことや推奨する再起動のタイミングだけ伝えておけば、対応できます。ただし、問題が起こったら都度再起動する手間があるため、ルーターの性能が悪いと非効率を感じる社員が出る可能性も否めません。

また、PCやルーターの扱いが不得意な社員が多いと、周知だけでは対応しきれない可能性があります。この方法は一定以上の設備環境を用意できて、社員のITリテラシーがある場合に限って有効だといえるでしょう。

遠隔で再起動できるツールを導入する

テレワークを導入すると、社員が自分でルーターを再起動できなかったり、正常に戻っているか判断できなかったりするケースが出てきます。自身で対応できる社員も、ルーターに不具合が多ければ再起動を手間に感じるでしょう。

このような問題を解消するには、遠隔地からでもルーターを監視しつつ、必要に応じて再起動できるツールの導入がおすすめです。フリーズを検知して素早く再起動する一連の対処が、大きく効率化します。

今後はますます業務の効率化や、多様な働き方を受け入れる環境整備が求められるでしょう。手動でのルーター再起動に課題を感じている場合は、早めに自動化をかなえる仕組みづくりが必要です。

リブーターでルーター再起動の課題を解決

企業のルーター再起動に関する課題を解消するには、明京電機が開発している「リブーター」がおすすめです。リブーターの概要とともに、ルーターの再起動を自動化する仕組みを紹介します。

リブーターはネットワーク対応の電源制御装置

「リブート(Reboot)」という言葉を名前の由来とするリブーターは、フリーズした機器を再起動させる装置です。ネットワークに対応しており、監視対象の(フリーズしたときに再起動させたい)機器につないで使用します。

リブーターは簡単にいえば「高性能な電源タップ」のようなものです。電源共有のON・OFFを切り替えることで、ルーター・PC・ハブといった対象機器の電源を制御します。

遠隔地からも簡単に監視・再起動ができる機能を備えているのが、明京電機のリブーターがテレワークに役立つポイントです。リブーターを導入すれば、管理者がその場にいなくてもルーターをはじめとする機器の電源制御が実現します。

死活監視でルーターを監視・再起動

リブーターは「死活監視」の機能により、ルーター・PCなど対象の機器がフリーズしているかどうかを判断して再起動を実行します。

死活監視とは、機器やシステムが正しく動いているかをチェックする機能(または行動)です。明京電機のリブーターには、複数種類の死活監視機能が備わっています。ルーターの監視に適しているのは、ソフトをインストールしなくても機能する「PING監視」という機能です。

PING監視では、ルーターにIP通信の疎通状態を確認する「ICMPパケット」を送り、一定時間がたっても応答がなければフリーズしていると判断します。

フリーズを判断した後に再起動をかける設定になっていれば、管理者が対象のルーターから離れていても、適切なタイミングで自動的に再起動が可能です。管理される社員・管理する側の社員、どちらがテレワークでも対処がグッと楽になるでしょう。

もちろんハブやONU・PCといったルーター以外の機器にも使える上、OS・アプリケーションレベルのフリーズに対応する機能もあります。

 

スケジュール機能で定期的な再起動も

明京電機のリブーターに備わっているのは、死活監視や再起動の機能だけではありません。豊富な機能のうち、特にルーターの保守に役立つのが「スケジュール機能」です。

スケジュール機能を使うと、最大20個のスケジュール を登録できるようになっています。頻度を決めてルーターを再起動したい場合、あらかじめスケジュールに日時と再起動の動作を登録しておくと、自動的に実行される仕組みです。もちろん、単純に電源のON・OFFを制御する設定もできます。

営業時間外や休憩時間などタイミングを決めて定期的に再起動をかければ、電源をつけたままにしたために起こるトラブルを防げるでしょう。リブーターは使い方によって、障害からの復旧にも予防保全にも役立つツールです。

明京電機ならサポートも充実

ネットワーク電源制御のリーディングカンパニーとして走り続けてきた明京電機は、より便利で使いやすく、確実に動作し続ける保守サービスの提供を目指しています。

ルーターのトラブルにリブーターを検討するに当たっては、小さな疑問や不安も気軽にお問い合わせください。リブーターの設定に関するアドバイスや企業に合わせたサービスの提案も、積極的に行っています。

お問い合わせはこちらから

ルーターの再起動をツール導入で簡単に

インターネットにつながらない・接続が不安定といったルータートラブルへの対処法は、基本的にルーターの再起動です。プロバイダやONU・ハブなど別の部分に問題がない場合は、ルーターの電源を入れ直すことで多くのトラブルが解決できます。

再起動をかける頻度を決めて対応しても、不具合が起こったときに都度対応しても問題はありません。ただ、不具合の頻度が多かったりテレワークで管理する人が遠くにいたりすると、手動の再起動に限界を感じるでしょう。

特に管理者としてネットワーク環境を整えたいと思っている場合は、リブーターのように再起動を自動化できるツールの導入を検討しましょう。ITインフラが整えば、働きやすさや業務効率の向上が期待できます。

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