リブーターの機能まとめ。5つの高性能ポイント|開発部レポート1

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はじめまして。私は開発部でアシスタントとして働くリブーター”ヲタク"です。

このコラムでは「お客様にリブーターを使いこなしていただきたい」という個人的な願いを込めて、

リブーターの各種機能に込められた開発者の意図をご紹介します。

今回は1回目。

「リブーターとは何?リブーターで何ができるの?」という疑問が結構多いので、

リブーターの機能をまとめてみました。

電源制御ができる「リブーター」の高性能ポイント

明京電機のリブーターは、簡単に言えば「高性能な電源タップ」。メイン機能はつないだデバイスの「電源制御」です。リブーターに接続したコンセントへの電源供給を、ONにしたりOFFにしたりできます。

では、特にどこが「高性能」なのでしょうか?私が推したい機能を5つピックアップしてみました。

高性能ポイント1. 電源制御の方法を選べる

明京電機のリブーターは、お客様のニーズに合わせてたくさんの電源制御方法を用意しています。操作方法の種類は次の通りです。
WEB画面
E-mail
シリアル通信
TELNET通信
SSH通信
ダイレクトコマンド(WEB)
マニュアルsw
接点入力
明京独自プロトコル (MPMP)
明京リブーター教室 発展編 | リモートからでもメールで電源制御
↑メール制御のコラムはコチラ↑

「なぜこんなに多いんだ?」と思わないでください。開発と販売を開始して約20年、お客様の「こんな方法で電源制御できない?」の要望に応じていたら、こんなに多くの方法で電源制御できるようになりました(現在も新たな電源制御方法を開発中)。

実際、お客様によって環境やリブーターの使い方は違ってきます。自社のオフィスや工場で使う場合はWEB画面からの操作、社外へ販売するシステムに導入する場合はコマンド(文字による命令)での操作が人気です。

電源制御の方法を選べることで、リモートでも電源制御を行えます。近年、特に注目されているのは「メール制御」でのリモート電源制御です。

もちろん、お客様がすべての操作方法を使いこなす必要はありません。ニーズに応える選択肢をたくさん用意して、その中からピッタリ合う方法を使っていただくことこそ、開発者たちの願いです!

高性能ポイント2.「自動」で電源制御できる

明京電機のリブーターが高性能だと自信を持って言えるポイントの2つ目は、自動で電源制御ができることです。次のような特殊機能が、自動電源制御を実現しています。
PING監視
メールサーバ監視
ポート監視
ハートビート監視
温度監視
スケジュール機能
接点連動

自動制御が生きるケースの代表例は、ルータの死活監視。「PING監視でルータのフリーズを自動検知 → 電源制御を行いフリーズしたルータを強制再起動 → システムが自動復旧する」という流れです。

こんなシステムを簡単に構築することができれば、テレワーク環境も快適になるはずです(テレワーク中の我が家でも活躍中!)。監視機能にもバリエーションが豊富な理由についても質問をいただくので、今後のコラムで紹介しますね。

高性能ポイント3. PCやサーバを起動・終了できる

明京リブーター教室 応用編 | Wake on LanでPCを遠隔起動する方法
↑WoL機能のコラムはコチラ↑

PCやサーバの起動ができるのも、明京リブーターが高性能だといえる理由です。

本来、電源タップにコンセントをつないだだけではPCを起動できません。ただし、多くのPCにはWoL機能 (Wake on LAN機能/起動パケットを受信したときに起動する機能)が標準で備わっています。

リブーターには電源供給ON時に起動パケットを送出する機能が備わっているので、遠隔での電源制御やスケジュール機能と連動してPCやサーバを起動させることが可能です。

PCやサーバを遠隔起動させたいお客様によく用いられる機能ですが、WoL機能自体はルータにも搭載されていることが多いんですよ。ただしルータの設定を変更したくないお客様が多く、PCやサーバの遠隔起動時にはリブーターのWoL機能が重宝されるのです。

少し不便な点を挙げるとすれば、PCやサーバーの種類によってWoLの設定方法がさまざまで、PC側の設定に神経を使うところでしょうか。

 

明京リブーター教室 応用編 | リモートからPCを正常終了させる方法
↑スクリプト実行機能のコラムはコチラ↑

明京リブーターでできるのは、起動だけではありません。PCやサーバの「終了」も可能です。

起動しているPCへの電源供給を急にOFFすると、PCが故障する原因になり得ます。実際、通常はフリーズしてしまったときを除いて、シャットダウン処理を行いますよね。

しかしリブーターには電源供給をOFFにする前に、PCへ終了処理 (シャットダウン)を働きかけるスクリプト実行機能も搭載されています。電源制御時にPCやサーバを通常終了させられるのです(一部機種を除く)。

Windows用のシャットダウンスクリプトが標準で備わっている上、自作スクリプトも実行できるところが私の推しポイント。我が家では自作スクリプトでUbuntu PCのシャットダウンをさせています。

自作スクリプトに関心があれば、取扱説明書に掲載されているスクリプトの仕様書を参考にしてみてくださいね。

高性能ポイント4.  豊富な通知機能を用意している

リブーターには、接続した機器に異常があったとき、すぐに気づける仕組みが求められます。明京リブーターが備えている通知機能は、以下の通りです。
メール通知
SNMP通知
明京独自プロトコル通知(MSRP/MPMP)
MSRP:明京独自プロトコル。Meikyo Status Report Protocol の略
MPMP:明京独自プロトコル。Meikyo Product Management Protocol の略
SYSLOG通知
LED通知
ブザー通知

近くにいる人も遠くにいる人も異常 (障害) に気づけるよう、このように複数の通知機能を用意しています。

電源制御の結果通知があれば、メンテナンスもしやすくなるはずです。例えば、遠隔地の無人観測システムから「ルーターがフリーズしていたから強制再起動したよ」という通知が連続すれば、ルーターの故障を疑えます。

メンテナンスに携わる方なら知っている通り、素早く異常を検知できれば無駄な対応コストを割かなくて済むことにもつながります。「故障する前に」ルーターを交換することができますよ!

高性能ポイント5.  PSE (電気用品安全法)対応!

日本には「電気用品安全法」という法律があり、全ての電気用品を製造したり輸入したりする事業者に、所定の手続きと「PSEマーク」の表示が義務づけられています。

メーカーとしては当然なのですが、電源制御装置としてPSEマークを取得するのは簡単ではないのです。限られたコストの中で「便利さ」と「安全性」を両立させるため、明京の開発者たちは日々戦っています!

お客様にリーズナブルな値段で、かつ安心して使っていただけるよう、今後も開発に励んでいく予定です。他の電気用品も、購入する前にPSEマークが表示されているかどうかを確認してみてくださいね。

参考:電気用品安全法の概要 - 電気用品安全法|経済産業省

まとめ

明京電機のリブーターは、操作方法や通知が豊富で、PCやサーバの起動・終了もできる電源制御装置です。さまざまな特殊機能が自動での電源制御をかなえていることも、特徴に挙げられます。

もちろん「PSE」マーク付きで、安全性は十分です。使うシーンや目的に合わせた機能を活用すれば、より快適なインフラ環境の構築ができるはず。リブーターの無料貸出も行っていますので、少しでも気になる方はぜひお問い合わせください!

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