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郊外・無人拠点

エゾシカ捕獲囲いわなに係る遠隔制御システムの実証試験
WATCH BOOT nino (RPC-M2C)
北海道夕張郡栗山町 産業振興課 主幹 日蔭 敏美様の取組み
北海道夕張郡栗山町は、平成23年度に継立及び丸山地区の2箇所に「エゾシカ捕獲囲いわな」を整備しましたが、エゾシカの捕獲を行うにあたり、わなから数十メートル付近に深夜にわたって捕獲作業員が待機し、エゾシカの進入を確認・捕獲するシステムであったことから、エゾシカが警戒警戒するなどで侵入を阻害していたほか、ヒグマの出没や作業員の待機する環境を考慮した改善が必要となっていました。
このためエゾシカが警戒感を抱かない距離でカメラ映像によりエゾシカの侵入を確認し、効率的・効果的更に作業員の方々の安全性を考慮した捕獲を行うシステムについて検討を行い、以下捕獲試験を実施して頂きました。
□試験実施機関等
・試験機関 栗山・夕張・由仁広域有害鳥獣被害防止対策協議会
【栗山町有害鳥獣被害防止対策協議会(
栗山町)】
・協力機関・団体等
栗山町鳥獣被害対策実施隊(北海道猟友会栗山支部)
NTTコムマーケティング株式会社東北営業所
有限会社ピクセム
北海道農政部
明京電機株式会社
□試験実施期間
平成25年10月21日~平成25年12月9日
□試験実施場所
囲いわな設置場所:栗山町円山地区
機械設置場所:栗山町松風(栗山町産業振興課)
□試験概要
・囲いわなへのエゾシカ侵入を、指定したタブレット端末に通知
・タブレット端末を活用した囲いわな内のエゾシカ侵入状況のリアルタイム映像による確認
・携帯電話操作による囲いわな捕獲ゲートの閉鎖
・捕獲ゲート閉鎖の正常動作の携帯電話へのメール通知
・タブレット端末による囲いわな内のリアルタイム映像でのゲート閉鎖及びエゾシカ捕獲状況の確認
□試験の結果
囲いわなへのエゾシカの侵入に対し、映像が自動的に指定したタブレット端末にメール送信され、ゲート閉鎖の操作前にエゾシカ侵入状況をタブレット端末によりリアルタイムの動画映像で確認することができました。
リアルタイムの動画映像を確認後、携帯電話からのコマンドメール送信でリブーター
WATCH BOOT nino(RPC-M2C)を操作、ゲート開閉器のスイッチをONにし、ゲートが正常に閉じたことを知らせるリブーター
WATCH BOOT nino(RPC-M2C)の稼働状況が携帯電話に通知され、更に捕獲後のエゾシカの動向をタブレット端末によってリアルタイム映像で確認することができました。
□試験成果の活用等
今回の試験で遠隔制御システムによるエゾシカ捕獲は、電源バッテリーや通信状態の課題が確認されました。今後改善点を検討する必要はありますが、エゾシカが警戒することなく効率的・効果的な捕獲が可能になりました。更に捕獲作業員の方々の安全性が確認できる本遠隔制御システムについては、栗山町で実用化を進め、優良事例として全道への波及も期待できます。
北海道夕張郡栗山町


